10月になったらさすがにセミの鳴き声はまったく聞こえなくなった。2本のミカンの木にいたアゲハチョウの幼虫の観察も終りが近づいている。
京都旅行から戻り9/22(月)に60cmのミカンの木にいたアゲハチョウのアオムシ3匹は全て姿を消していた。大きな糞が落ちていたし他の幼虫がいたことから3匹とも蛹になろうと旅立ったらしい。
一方で120cmの木の方はアゲハチョウの卵は産み付けられていて幼虫が誕生するのだが、小鳥の餌場になっているのか暫くすると姿が見えなくなる。旅行前に1匹いたアオムシも姿を消したが、こちらは餌になってしまった可能性が高い。
その後も60cmの木にいるアゲハチョウの幼虫は順調に育ち2匹がアオムシになった。朝2匹の無事を確認したのだが昼には消えていた。一方で脱皮したばかりなのか緑色が汚いアオムシを1匹見つけた。無事を願ったが夕方見るとこちらも消えていた。
やはり幼虫たちがバリバリ食べるものだから葉が少なくなり、姿が丸見えになっている木では餌になる運命の様だ。だからと言って120cmの木に移住させても同じ運命が待っているのだから仕方ない。
9月下旬となり住宅地で聞こえる小鳥たちの鳴き声も変わった様に感じる。これにより再びミカンの木を巡回する小鳥が戻ってきたようで2本とも幼虫の姿が見られなくなった。これには木も喜んでいることだろう。
小学生の時に夏休みの自由研究として虫籠の中でアゲハチョウの幼虫の飼育観察を行った。自然の中だとこの時には気付かなかったアゲハチョウの幼虫の生態を知ることが出来たので楽しい経験だった。
・幼虫は葉の上にした糞を地面に落とす。
-> 偶然目撃して写真を撮れなかったが、この行動は目印を無くすための捕食者からの防御行動となっているらしい。自分の糞を1個ずつ口で咥えて下に落とす動きが可愛い。確かに葉の上では糞を見掛けない筈だ。
一方でアオムシから蛹になる前には大量の糞を出し体内を空っぽにして旅立つ。こちらは証拠隠滅しないとは“立つ鳥跡を濁さず”ではなく“立つ青虫葉を濁す”だ。(^_^;;
・幼虫は一心不乱に葉を食べた後に消化の為長時間動かずじっとしている。
-> 消化吸収と捕食されないためと考えられるが、本当に数時間動かない。ただ葉の上とか枝の先といった姿を隠すのに適さない場所で休憩するのは命を掛けた博打と思ってしまう。
・脱皮前には食休み前以上に動かなくなり体を糸で固定する。
-> 1日以上同じ場所を動かず体を糸で固定して脱皮する。白黒の体色が浮いて来ていたので翌日見に行くとアオムシに脱皮していた。ただ抜け殻は食べてしまうので今まで見たことが無い。これも捕食者に対する防御行動とのことだ。
参考:【検証】アゲハチョウ幼虫の脱皮 回数 時間 前兆 失敗の原因と対策
https://ageha.funabori.xyz/0075ageha/

10/09(木)午後に120cmの木を観察したがやはり幼虫の姿はない。角度を変えて奥を見るとカマキリがいてその両カマにはアオムシが捕らわれていた。既に体は2分されており、まったく役立たなかった臭角(オレンジ色の角)が見えるのが哀れさを誘う。
観察していても見つけられなかったアオムシがどこにいたのか不思議ではあるが、その動きを捕え食しているカマキリの狩りに感心する。もっともこの木にいると今度は自分が小鳥の餌になりかねない。夕方再び観察するとカマキリはいなくなっていた。移動したのか鳥の餌になったのか不明だ。
ミカンの木には葉1枚全体を乱暴に糸で包んだ小型のヒメグモが数匹住み着いているし、秋深くなっても庭では命のやりとりが続いている。